Polar Cycling Academy/Team Zenko 辻善光 2017年4月号 Vol.5

Wednesday, 4月 19, 2017
 
 

Vol.5 「疲労と心拍数」

最近は日中も暖かい日が続き、自転車シーズン真っ盛り。 

そこで今回はペースを維持することの難しさについて書こうと思います。 

 

よく「一定ペースで走る」と言いますが、それはどのようなものなのでしょうか?

一定の「速度」「パワー」「心拍数」など指標となるものはたくさんあります。 

自転車の場合は、風の抵抗や路面の起伏などの影響から一定ペースを説明するのは難しいので、

ランニングでのデータを使って説明しようと思います。 

 

 

上記のデータはV800を使用し、10kmを一定速度で走ったデータです。 

 

青いグラフ=速度

3分55秒/kmから4分10秒/kmの間で走りました。 

 

赤いグラフ=心拍数

150拍/分から始まり183拍/分まで上がっています。 

心拍数が緩やかに上がっているのがわかると思います。

 

一定の「速度」なのに「心拍数」は一定ではありません。

 

理由は簡単。 疲労です。 

「速度」の一定は「心拍数」の一定ではありません。 

精神的には後半相当苦しく、やめたくなるくらい追い込みました。 

これを逆に一定の「心拍数」で走っていたとすると後半減速し、勝負で勝つことができません。 

 

自転車は一定の速度で練習するのは非常に難しいです。そのために「パワー」を指標にします。

普段の追い込まない練習では一定の「心拍数」で走る練習がいいと思います。長距離をじっくり走ることができます。 

 

追い込むトレーニングでは一定の「スピード」または「パワー」で走ります。

心拍数は後半になるにつれ上がりますが我慢してください。

 

 

ポイントとしてはスタート後、すぐに20分なら20分先で最高心拍数になるペースにあげておく必要があります。 

後半なのに力が余っていて速度を上げてしまったり、20分になるまでの途中で余力がなくなり 最高心拍数に達してペースダウンしたりしないようにすることが重要です。

 

10分、20分、60分先を考えてスタートする能力がヒルクライムやタイムトライアル、トライアスロンに活きてきます。 

 

設定時間を全て使い、最高心拍数を出す練習をしてみてください。